アデリアのグラスにオリジナル印刷ができるの!?
ME-Qは1点からでも作成できるグッズの印刷やさんです。
他社オンデマンドグッズ印刷サービスより安く、圧倒的品数(2021年4月で1万点以上)が魅力的!
まずはどんなグッズが作れるのか、作りたいグッズはあるか、是非探してみてください!
先日ネットの海をブラブラしていると、ふと「ME-Q」というオンデマンドグッズ印刷を行っている印刷会社さんに出会いました。
オンデマンドグッズ印刷サービスは今や群雄割拠にあり、pixiv FACTORYやSUZURIといった、印刷から販売まで行える先行サービスが人気なのは既に皆さんもご存知でしょう。
私も自分のデザインしたグッズを作ってみたい… とほんのり憧れてはいたものの、二の足を踏んでいました。
理由は、
- 高い
- そもそも作りたいグッズがない
まさにこの二点に尽きます。
価格が高いというのは小ロット印刷の宿命のため致し方ないにしても、そもそもそんなに作りたいグッズがないというのが、私がオンデマンドグッズ印刷に挑戦できなかった最大の理由であります。
オリジナルデザインの図柄でグッズを作って、その品質を確かめてみたい… という好奇心は確かにあったものの、わざわざ不要なモノを作るまでもない、というのが正直なところでした。
とはいえ興味はあるので、「どんなものが作れるのかな」と「ME-Q」をブラブラ周遊します。
他社に比べて格段に多い商品数に驚きつつ、私の目が釘付けになったものがありました。
え!アデリアのグラスに印刷できるの!?
アデリアとは石塚硝子株式会社のガラス食器ブランドで、昭和30年代から日本の家庭に良質のガラス製品を届けてきた会社です。意識をしないでも、皆さんのお家にもきっとあったはず。
近頃は「アデリアレトロ」という復刻デザインシリーズが大人気で、最近のニューレトロブームのパイオニアになっています。
そんな良質なアデリアのグラス、しかもレトロな脚付きグラスにオリジナル印刷ができるなんて!
調べてみたところ、現在でアデリアの食器にプリントサービスを行っているのは「株式会社MAW」(ME-Qの運営母体)しかなく、「これはやってみたい!!」と心が躍りました。
印刷の仕様がためと印刷の注意点
グッズ印刷は紙への印刷と違って、多種多様な素材に印刷することになります。素材別に印刷の注意点があるため、その印刷会社が用意している原稿作成の注意事項を熟読する必要があります。
どういう点を注意するか確認するとともに、表現可能な印刷の仕様を知って、まずは自分の作りたい印刷の仕様がためをします。
私の場合、作りたいグラスの仕様はこうでした:
- 360度フルカラー印刷
- 白インクありプリント
「白インクありプリント」とは図柄の下に一旦白インクをベタで敷くことで、図柄をよりはっきりクッキリ見せる手法のことです。(詳細はME-Qにて)
この仕様がためをまずは行うことで、原稿制作の注意点が見えてきます。
私の場合はこうでした:
- 360度展開できる図案にすること(結合部のズレを目立たせない柄にする)
- はっきりクッキリした図柄にすること(ぼかし、にじみ、半透明な表現は不可)
- 図柄に透過処理を行うこと(ガラスの透明感を生かしたい)
360度印刷の注意点
⚠仕上がりについて
・特殊な加工を行う為、厳密な位置合わせはできません。
デザインの端と端はうまくつながらない場合がございますので、柄合わせのデザインはお控えください。
ME-Q 商品詳細ページより
ME-Qの商品詳細ページにも記載されていますが、360度印刷では厳密な位置合わせができません。そのため、端と端の結合部のズレが目立たない図柄にする必要があります。
仕様がための結果、こんな図柄になりました
せっかくだからループするデザインにしたい
せっかく360度印刷にするのだから、それを生かしたデザインにしたい。というわけでループする図柄を作ってみました。
背景はインクがのらない部分=ガラスの透明部分にしたいので、最終的にPNGで画像を保存して背景部分を透過処理しています。
印刷部分の実寸がわからなかったためME-Qに問い合わせ、「印刷範囲:230 mm×50 mm(解像度360dpi)」と教えていただきました。原稿は実寸で作成しています。
印刷の発注をかける前に実寸で印刷してテストしてみることをお勧めします。
ループの端の処理に問題はないことを確認しました。
が…(以下に続く)
線の幅や隙間の幅にご注意を
線や文字が1mm以下の細すぎるオブジェクトや、オブジェクト同士の隙間が1mm以下の場合、印刷時に潰れてしまったり擦れてしまったりします。
画像作成ソフトで線幅を確認しておきましょう。(場合によっては修正を)
いざ発注!
「ME-Q」の発注はとても簡単です。
ブラウザ上で画像編集できる入稿ソフトが用意されているため、案内に従って図案をアップロードするだけ。パソコンだけでなく、スマートフォンからも発注可能です。
私の「360度印刷、白インクプリントあり」という仕様でどのような手順になるのか図説します。
1.商品詳細ページから「台付きグラス320(アデリアレトロ)をME-Qする」をクリック
2.白インクの有無を指定
3.印刷範囲を指定
4.入稿ソフトで印刷したい画像をアップロード
その後料金をお支払いして発注完了です。
あとは出来上がって到着を待つだけ!注文する内容によって異なりますが、だいたい一週間程度で出荷されます。
到着!できたできた♪
発注するものの大きさによって配達方法は異なります。今回の場合は佐川急便で届きました。
発色を確認。モニタで見ていた色とほぼ遜色のない仕上がりです。
(ただし色の出方はご自身のモニタの癖や、印刷する素材にも大きく左右されるため、厳密な再現性が求められるわけではありません。あくまで一般人が格安でできる印刷の範囲内…という認識でいましょう。高い精度の色再現を求めると、それはもうプロ印刷の世界になってしまいます)
インクがのっている部分は、ステッカーを貼ったようなやや厚みのある仕上がりです。
肝心のループの両端は…?
あああ!くっついてる!!!(爆笑)
あれだけテストをしたのに肝心なところがくっついていました(笑)
入稿するときに、原寸よりもやや小さめに縮小して入稿すればよかったなと後悔していますが、それよりも「こういう仕上がりにしたいのですが、これで大丈夫ですか」と印刷会社の方に確認しておくべきでした。
うーん、そこが心残りなんですが、これでも割と気にならないので結構平気です。(私がガサツな性格だからだろうか…)
さっそく好きな飲み物を注いで… カワイイ、満足?
早速私の好きなお酢ドリンクを注ぎます。ええもう甘酸っぱいお酢ドリンクが大好きです。
(我ながら)カワイイ~!(ちょっと失敗してしまったけれど)満足です?
グラスに対して結構大きめに図案が印刷できるのがいいですね。(上下の高さ最大まで印刷してもらっています)
360度印刷の特性を生かせるいいアイディアが外にも浮かんだら、また再挑戦してみたいと思います。
オリジナル印刷のアデリアのグラス、愛おしすぎる。
ほかのデザイン案を考えるのも楽しい
ME-Qで可能な印刷仕様の選択肢には、360度印刷のほかに、【ワンポイント印刷】と【ハーフ印刷】もあります。
印刷面の大きさに合わせてデザインを考えるのも楽しい。
レトロな切手やマッチラベル風だったり、ヴィンテージチケット風の図案を印刷してもいいし、せっかくのフルカラー印刷なのでレトロにこだわらず、お気に入りの写真を素材に使ってもいいかもしれません。
デザインを作る工程の楽しさ、届いたときの喜びは結構病みつきになる感じです。
皆さんも気になるグッズが見つかれば是非!
次の記事ではアクリルスタンドも作ったのでそのレビューと、オリジナルグッズの受注生産販売ではどのプラットフォームを利用すると有利なのか比較検討しています。